2017/05/28

センスとノウハウ

センスはすぐには身につかない、って話。

予算の関係もあり、制作物の一部は
社内で作ることがある。

あるのはいいのだが、
そのクオリティーがあまりよろしくない。

どう言うわけだか、
制作の腕が事務員レベルの人間のPCに
当たり前のようにInDesignやIllustratorなんかが
入っている会社なのだが、
使っている人間は、いっぱしのものが作れるわけではなく、
学生ががんばったレベルのものを量産している。

町内会のチラシレベルのものを
けっこうな金額を投じて作ってると言っていい。

そういう面々をつぶさに観察して気づいたのだが、
どういう風に作業すればいいのか、
という点については、やたらと詳しいが、
なにをやればよくなるか、という点に関しては、
まるっきし考えている気配がない。

「この道具があれば、自分にもできる」
という、あまりおつむを使ってない人
独特の理論で、とりあえず道具だけそろえて、
ネットで使い方を調べ、
それで“できる”と主張されている。

社内で回覧する程度なら、
それでもいいのだけれども、
問題はお客さんがいるものに対しても
そのトーンで制作をしているんで、
広告効果がえらく低い。

話を聞いていると、
それぞれにそれなりに
本を読んだりしているらしいのだが、
その割には、出来がよくない。

結論から言うと、
センスを磨く子としていないからだ。

広告代理店や製作会社の中にいる
デザイナーさんなんかだと、
美術館の企画展なんかには
素早く反応して観に行ったりしている。

もともとそういうのが好きな人たち
ってのもあるのだけれども、
そういうのに大量にふれると、
それなりに善し悪しが分かるようになるし、
なによりも、あんまり時間をかけられない仕事にしたいして
“ネタもと”が大量にできるんで、
短時間でもそこそこのものができる。

展示されるような作品に大量にふれるということは、
突き抜け方の見本を大量に知っているともとれるんで、
デザインワークでぬかるみにはまってしまったとき
(壁ではない、私みたいなヘボディレクターがよくやる、
ああでもない、こうでもないみたいな、作業の淀み)
そこから抜け出す非常口みたいなのも
そういうところから引っ張ってこれる。

これが、会社の面々ではどうだろう。
たしかにイラレでデータは作れるのだが、
レイアウトがまちまちであったり、
写真や文字の扱いに統一性がなかったり、
きれいに整える技法がないものだから、
ページ全体が雑然としてしまい、
なにをみたらいいのかわからないものになっている。

そして、それを作った当人は、
ページを作ったと言うところで満足し、
それが見やすいのかとか、
考えた気配すらない。

要は、こうやったら(形だけは)できる、
というノウハウだけあり、
見栄えのするものを作るための最小限のセンスとかは
まったく磨かないできたから
そうなったのだと思う。

デザイン系の専門学校生でもいいので、
手元にきてくれたらなー、
なんて思ったが、
どうにもならなそうなんで、ここにグチっとく。

2017/05/21

プロモーションというお祭り

広告屋さんと言うよりは、宣伝屋さんなので
お祭り騒ぎをつくるのがお仕事だったりする。

どういうことか。
プロモーション戦略なんていう
大げさな名前の寄り合いを開いて、
営業さんや開発さんなんかと
お茶を飲みながらわいのわいのはなしたりしている。

そういう話し合いの場で
あのエリアでこういうことをしよう、とか、
このタイミングでこういうツールを投入しよう
なんてことを計画して
実行するための算段をたてるのが
お仕事の一部だ。

そういうときには、こういうのが動くぞーとか、
こういう見せ方をするぞーとか、
そういった“あおり”を関係部署にすることがある。
することがある、というか、
ほとんどの場合やっているのだが、
そういうことをすると、
だんだんと当日に向けて熱を帯びてくる。

そういった焚き付けは、
地元の祭りなんかと一緒で、
だれかが「みこし出すよー」とか
「屋台出すよー」なんてことをいって、
そのために必要なものをかき集めて
いろんな準備をしたりして
祭り当日に大騒ぎをする。

どことなくそんな雰囲気がにているもので、
プロモーション戦略について動かしているときは、
仕事モードではなく、遊びモードに近い
気分で書類作成なんかにいそしんでいる。

2017/05/14

オウンドメディアだってさ

関わらないようにしているので、
社内のプロジェクトには加わってないのだが、
勤め先でそういうことをやり始めるとの
話が持ち上がっている。

オウンドメディアってのは、
自社が、その専門分野の情報を
発信していこうというもので、
そうすることで、その分野の情報に関しては
自社を中心として人が流れるようになる。
というものだ。

さて、それをやろうというプロジェクトが立ち上がるのは
大変ほほえましいのだけれども、
今の勤め先は、商品の“入れ物”と“中身”を
造るのが苦手な会社だ。
ただ、質はいいので収入になっているのだが、
本業以外のものを造ると、
とたんにアレな感じに仕上がる。

専門分野のみに特化すればいいのだが、
どういうわけだか、よけいなことをする傾向にある。

それがアダとなり、各チャンネルの
ビューアー数は、きわめて低い。

そういうところの反省とか改善とか、
こうしたらいいとか、ああしようとかの
話もなく、ただただオウンドメディアをやろう
というので始まった。
(少なくとも私にはそう見える)

担当者曰く「どうやるかは頭の中に描けている」
とのことだったが、
それがどういうものか共有できている人が
社内に一人もいないという状況だ。

そういう状況でなにができるのか
不思議だったのだが、
とりあえず、現状、動いている。

アクセス数はみることができるので
チェックはするのだが、正直横ばいだ。

なにに力を入れているのかわからないんで、
なんとも協力のしようがないのだが、
一年持つのか疑問視している感もある。

会社として結構な金額をつぎ込んでいるはずなのだが、
とくに早急に成果を上げろといわないのは、
非常にいい環境なのだけれども、
成果に関して無頓着にいるのもどうなのだろうと
モヤモヤしている。
(だから、この文章もモヤモヤしたまま)

2017/05/07

ソーシャルマーケティング

いまさらながら原点回帰というか、
原理原則に則った話なのだけれども、
TwitterやLINEなんかの、
個対個、だが、それが少しずつからみついて
結果として大きな網になっているような
媒体にたいして、
いかにして強力な仕掛けを投入するかというと、
衝撃と誠実、という点に突き詰められるんじゃないかと考えている。

どういうことかというと、
どんなにきれいな言葉を並べて、
美麗なページを作ろうとも、
そこに乗っけられている商品がインチキでは
お客さんはそっぽをむいてしまう。
お客さんは賢くなっているし、
それ以上に調べる手段もたくさんあるし、
なにより、ちょっと行動力のあるお客さんに目を付けられたら、
インチキやごまかしはすぐに見つけられてしまう。
なんなら、ネットにそのことをかかれちゃって、
こっちが気づかないうちにお客さんがそっぽを向いている
なんてこともある。

それじゃ、どうするか。
簡単だ。
正直に、真摯に、まっすぐ商品を作って、
それを、うそをつかずに、宣伝することだ。
正直であること、真っ正面であること
それが一番力をもつ宣伝になることなのである。

即効性もないし、宣伝技法や業界的に話題になることもないけれども、
長く仕事をしていく上ではこのやり方が一番なのではないか、
と考えている。