とにかく作業が速いことを由としているとのことだ。
それの意図は、
新しい商品を作るのに、
とにかく早くプロトタイプを作れば、
それが良くても悪くても
素早く次の行動に移れるとのことだ。
良ければ、それをブラッシュアップする訳だし、
悪ければ、もう一度作り直してみる。
理屈は簡単だ。
そのためには、制作のフローを細分化して、
青写真の場合にはここまで、
制作に着手した場合にはこれぐらい、
とかの、それぞれのステップでどこまでやればいいのかを
明確に線を引く必要がある。
そのために必要なのは、
制作・作成の行程を熟知して、
どのプロセスがどのように動くかを想像しつつも
設計図を作ったり、
試作品を発注したりすることだ。
それができているから
プロトタイプで必要なラインを適切に見極めて、
高回転で作り続けていくことができる。
さて、問題はそれができない組織の場合だ。
たとえば、はがきDMを作ると仮定しよう。
上の例だと
どのようなものを作るかというのが決まっていれば
・はがき → とりあえず官製
・レイアウト → ワープロレベルでほぼ完成
・コピーなどの文章 → 決定項目以外は当て込み
・イラストや素材 → 仮案でみつもり
・名簿 → 業者の選定
・送信 → 業者の選定
こんな感じで、分けることができる。
それをそれぞれのパーツとして作業を進めることができる。
そのときに、それがいつまで時間がかかるのか、
そもそも必要かどうかなどを個別に調整することもできる。
回転数が低い会社ってのは、
それぞれを一つ一つ検討しないと、
先に進めないというところだ。
上の例だと、名簿業者が選定できるまで
文面を考えることすらしなければ、
そもそもの方向性すら話を進めないとか、
同時進行できることを
わざわざ直列にして、それぞれにストッパーをかけているのである。
まあ、上は極端な例だが、
もう少し複雑なプロモーションとかでは、
そのような形で、立案が遅れたり、
カンプ制作にしわ寄せをしたりとか、
一緒に働く人にとっていいことがない。
あれこれ案を出して、
次々と試作をしている会社は、
おそらくそこらへんの線引きや手離れがいいのだろうなあ、
などと、進まない会議に参加しながら考えていた。